【その3】 同伴競技者に「自分ならアンプレヤブル(※1)にする」と伝えたら?
伊藤さんのティーショットはフェアウェイ右の林の中に入って行きました。ボールはなかなか見つかりませんでしたが、ボール探しを手伝っていた田中さんが大きな木の下にあるボールを見つけて伊藤さんを呼びました。ボールのところにきて自分のボールであることを確認した伊藤さんでしたが、ボールは大きな木の根元近くにあり、しかもボールとグリーンの間にも木があるためにグリーン方向には打ち出せそうもありません。その時、どうしようか思案している伊藤さんに向かって田中さんが、「アンプレヤブルを宣言して2クラブ以内にドロップすれば、先の木も邪魔にならなくなるし打ちやすくなるから、俺ならアンプレヤブルにする」と言いました。もちろん田中さんは親切心から言ったのですが、この発言はルール上問題はないでしょうか?
(※1)アンプレヤブルとは、何らかの障害物によりゴルフボールを打てない状態をいいます。
- スウィングのレッスンやアドバイスはルール違反となるが、今回の場合の田中さんは「自分だったら…」という考え方を何気なくコメントしただけ。アンプレヤブルにするかどうかは伊藤さんが決めることなので、別に問題はない。
- 伊藤さんがどう対処するかは別にして、田中さんのコメントはその後の伊藤さんの対処に少なからず影響を与えることになり、アドバイスを与えたことになって2打の罰が田中さんに科せられる。